コエンザイムQ10はどの型を選ぶべき?
サプリメントに配合されているコエンザイムQ10には、酸化型・還元型・活性型・包接体の4つのタイプがあります。
酸化型は価格が安く、包接体は酸化型の吸収率を高めたものです。還元型や活性型は価格が高めですが、体内で効率的に利用されるため高い効果が期待できます。
コエンザイムQ10サプリを選ぶ際には、それぞれのタイプの特徴を把握したうえで、自分にあった製品を選ぶことが大切です。
酸化型・還元型・活性型・包接体の特徴
サプリに配合されているコエンザイムQ10には、酸化型・還元型・活性型・包接体の4種類があります。
これらのタイプは、それぞれ体内への吸収率が異なり、体内での利用効率にも差があります。
また、タイプによって製造コストが異なるため、サプリの価格にも違いがあります。
それぞれの違いを簡単にまとめると、以下のようになります。
酸化型 | 還元型 | 活性型 | 包接体 | |
---|---|---|---|---|
吸収率 | 低い | やや高い | 高い | 高い |
体内での利用効率 | 低い | 高い | 高い | 低い |
サプリの価格 | 非常に安価 | やや高額 | 高額 | 安価 |
各タイプの特徴と利用に適した人
酸化型・還元型・活性型・包接体には、それぞれに異なる特徴があります。それぞれのタイプのメリットと、各タイプの利用に適している人をご紹介します。
酸化型は価格が安い
酸化型は以前から利用されているコエンザイムQ10のタイプで、現在も多くのサプリメントに配合されています。
・酸化型は安価だが吸収率や体内での利用効率が低い
酸化型配合のサプリは、製造に特別な技術が必要ないため、ほかのタイプに比べて非常に安価です。
しかし、体内への吸収率が低いというデメリットがあります。
また、酸化型は、体内で還元型に変換されることではじめて効果を発揮します。
酸化型を還元型に変換するにはエネルギーが必要で、変換する身体の能力は加齢や病気によって衰えます。そのため、変換の必要がない還元型に比べて、酸化型は体内での利用効率が低めです。
・酸化型は費用を抑えたい人や若い人におすすめ
酸化型配合のサプリは、なるべく費用を抑えたい人に適しています。
また、比較的年齢が若く元気な人であれば、酸化型を還元型に変換する身体の力が強いため、酸化型を摂取してもしっかりと効果を得ることができます。
酸化型は、比較的年齢の若い人や元気な人におすすめです。
還元型は高い効果を発揮する
還元型は、酸化型から酸素が取り除かれた状態のものです。
還元型は体内で変換される必要がなく、吸収率も酸化型より優れています。還元型は酸化型よりも高い効果を発揮することが、研究で確認されています。
ただし、還元型は酸化に非常に弱く、製造には特別な技術が必要です。そのため、還元型配合のサプリは製造にコストがかかり、製品価格が高めです。
還元型を配合したサプリは、多少費用がかかっても、なるべく高い効果を得たい人に適しています。
また、体内で変換する必要がないため、高齢者や病気の人でも効率的に効果を得ることができます。
活性型は吸収率が極めて高い
活性型は還元型の一種で、特別な技術で吸収率をさらに高めたタイプです。
活性型は体内に効率的に吸収され、還元型であることから身体に直接的に作用します。そのため、高い効果が期待できます。
ただし、活性型も還元型と同じく価格が高めです。また、活性型を配合している製品は数が少なく、選択肢が狭い点にも注意が必要です。
関連記事:活性型コエンザイムQ10とは?ほかのタイプと何が違う?
包接体は安価で吸収率が高い
包接体は、酸化型を特殊な糖で包み、体内への吸収率を高めたタイプです。
包接体は身体に効率的に吸収されるほか、成分の劣化が起こりにくいという特長があります。そのため、製造にあまりコストがかからず、還元型や活性型よりも安価で購入できます。
ただし、包接体に含まれているのは酸化型であり、体内で還元型に変換されないと効果を発揮しません。そのため、還元型や活性型に比べると体内での利用効率は低めです。
包接体は、なるべく吸収率が高いサプリを利用しつつ、費用を抑えたい人におすすめです。
また、酸化型と同じく、酸化型を還元型に変換する身体の力が強い元気な人や若い人に適しています。
関連記事:包接体のコエンザイムQ10とは?酸化型や還元型と何が違うの?
自分にあったタイプを選ぶことが大切
以上のように、コエンザイムQ10にはいくつかのタイプがあり、それぞれに異なるメリットがあります。
コエンザイムQ10サプリを選ぶ際には、それぞれのタイプの特徴を把握して、自分に適したタイプが配合されている製品を選ぶことが大切です。
ご紹介したそれぞれのタイプの特徴を参考に、自分にあったコエンザイムQ10サプリを選んでみてください。