コエンザイムQ10の摂取による身体への悪影響
コエンザイムQ10は安全性の高い成分ですが、ごく稀に身体に悪影響を及ぼす場合があります。コエンザイムQ10による体調不良の症状には、胃の不快感や吐き気、発疹などがあります。
コエンザイムQ10の摂取で何らかの体調不良が起こった場合は、すぐに摂取を中止して医師の診察を受けるようにしてください。
コエンザイムQ10による体調不良の事例が報告されている
コエンザイムQ10は、高い安全性が確認されている成分です。
しかし、コエンザイムQ10の摂取によって体調不良が起こった事例も報告されています。
コエンザイムQ10による体調不良の症状
コエンザイムQ10は医薬品としても利用されている成分であり、医薬品として承認を受ける際には身体への悪影響について詳細な調査が行われています。
そうした調査において確認された体調不良の症状には、胃部不快感・食欲不振・嘔吐・下痢・発疹などがあります。
また、不眠・腹痛・めまい・動悸・頭痛・倦怠感などが発生したという報告もあります。
体調不良の発生率は低め
コエンザイムQ10の摂取による体調不良の事例が報告されていますが、それらの発症率は低く、重い症状が起こるのはごく稀です。
医薬品として承認を受けた際の調査では、コエンザイムQ10の摂取による体調不良の発生率は、症状の軽いものも含めて1.46%でした。
また、厚生労働省の文書によれば、あるメーカーの問い合わせ状況から算出したコエンザイムQ10サプリの健康被害の発生率は、0.034%とのことです。
コエンザイムQ10の摂取によって体調不良が起こる場合がありますが、そうしたケースはごく稀です。コエンザイムQ10は、安全性の高い健康成分です。
コエンザイムQ10が身体に悪影響を及ぼすケース
コエンザイムQ10による身体への悪影響が起こりやすいケースをご紹介します。
医薬品との相互作用
コエンザイムQ10は、特定の医薬品と相互作用を起こして薬の効き目を強めたり弱めたりする場合があります。相互作用が起こると、病気の治療や健康に悪影響が及びます。
健康被害を避けるためには、医薬品との相互作用に注意が必要です。
病気の治療などで薬を服用している場合は、コエンザイムQ10サプリを摂取する前に、必ず医師に相談するようにしてください。
過剰摂取
コエンザイムQ10の摂取目安量に関しては、1日あたり300mg以内とする基準を日本の業界団体が公表しています。市販のコエンザイムQ10サプリには、それに基づいた量が配合されています。
コエンザイムQ10は安全性の高い成分ですが、過剰摂取すれば体調不良が起こりやすくなります。300mgを超える量を摂取した場合、肝機能の悪化を招く可能性があるとする報告もあります。
コエンザイムQ10サプリを利用する際には、製品に記載されている摂取目安量をしっかりと守ることが大切です。
関連記事:コエンザイムQ10の1日の摂取目安量はどれくらい?
体調不良が起こったら摂取を中止して医師に相談
コエンザイムQ10サプリの利用で何らかの体調不良が起こった場合は、すぐに摂取を中止して医師の診察を受けるようにしてください。摂取を続けると、症状が悪化する恐れがあります。
また、病気の治療などで薬を服用している人は、コエンザイムQ10を摂取する前に医師に相談するようにしてください。
コエンザイムQ10の摂取を控えるべきケース
体調悪化のリスクを避けるために、妊娠中・授乳中の人や子供は、コエンザイムQ10サプリの利用を控えるべきとされています。
妊娠中・授乳中
妊娠中や授乳中の人は、コエンザイムQ10サプリの摂取を控えるべきとされています。
これは、妊娠中・授乳中の摂取に関して安全性を確認できる十分なデータが揃っていないためです。
妊娠中・授乳中は体調変化の起こりやすいデリケートな時期です。リスクを避けるためにも、コエンザイムQ10サプリの摂取を控えるようにしましょう。
関連記事:妊娠中・授乳中はコエンザイムQ10サプリの摂取を控える
子供
子供のコエンザイムQ10サプリの利用も控えるべきとされています。
子供の体内にはコエンザイムQ10が十分に存在しており、サプリで補う必要がありません。
また、妊娠中・授乳中と同じく、安全性に関するデータも揃っていません。
関連記事:子供のコエンザイムQ10サプリの利用は控えるべき
コエンザイムQ10は健康にとても効果的な成分ですが、ごく稀に身体に悪影響を及ぼす場合があります。
コエンザイムQ10サプリを摂取する際は、注意事項や摂取目安量をしっかりと守り、安全に利用することが大切です。