コエンザイムQ10はどんな食品に含まれている?
コエンザイムQ10は、肉類・魚介類・野菜類などの幅広い食品に含まれています。コエンザイムQ10はサプリメントの材料として知られていますが、食品からも摂取できます。
ただし、食品に含まれるコエンザイムQ10はとても少なく、十分な量を食品から摂取するのは現実的ではありません。
コエンザイムQ10の効果を得たい場合は、サプリメントの利用がおすすめです。
コエンザイムQ10は幅広い食品に含まれている
コエンザイムQ10は、細胞のエネルギー産生に不可欠な物質であり、人間以外の動物や植物の体内にも存在しています。そのため、コエンザイムQ10は肉類や野菜類などの食品からも摂取できます。
ただし、食品に含まれるコエンザイムQ10の量はとても少なく、食品からの摂取量は1日あたり5mg程度といわれています。
コエンザイムQ10を多く含む食品と含有量
コエンザイムQ10を多く含む食品には、肉類・魚介類・野菜類・乳製品・ナッツ類・鶏卵・油などがあります。
コエンザイムQ10を多く含む食品とその含有量は、以下の通りです。
食品 | 含有量(mg/100gあたり) |
---|---|
イワシ | 6.4 |
サバ | 4.3 |
カツオ | 1.0 |
イカ | 2.4 |
牛肉 | 3.3 |
豚肉 | 3.3 |
鶏肉 | 1.8 |
ピーナッツ | 2.7 |
アボカド | 1.0 |
ブロッコリー | 1.0 |
ほうれん草 | 0.9 |
オリーブオイル | 3.0 |
ごま油 | 3.2 |
チーズ | 0.6 |
バター | 0.8 |
鶏卵 | 0.2 |
コエンザイムQ10は、魚介類や肉類、油などに特に多く含まれています。
なお、鶏卵に含まれるコエンザイムQ10の量は、ここ数十年で大きく減少しています。
以前は産卵用の鶏のエサに、コエンザイムQ10を豊富に含むイワシの魚粉が使用されていました。しかし、近年はイワシの価格が高騰したことによって使われなくなりました。
その影響から鶏卵中のコエンザイムQ10が減少し、数十年前の3分の1程度になったことが報告されています。
食事からの摂取量は1日5mg程度
以上のように、コエンザイムQ10は幅広い食品に含まれています。
しかし、その含有量は少なく、平均的な日本人が食品から摂取するコエンザイムQ10の量は、1日あたり5mg程度と試算されています。
・サプリの含有量と比べると非常に少ない
コエンザイムQ10の1日の摂取量に関しては、日本の業界団体が「300mg以内」という基準を発表しています。市販されているサプリメントにも、1日あたり30mg-300mgのコエンザイムQ10が配合されています。
サプリメントから摂取できる量と比べると、食品に含まれているコエンザイムQ10の量は非常に少ないです。
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・食事から十分な量を摂取するのは現実的ではない
1日あたり100mgのコエンザイムQ10を摂取しようとすると、豊富に含まれているイワシでも20匹程度、牛肉や豚肉なら約3kgを毎日食べる必要があります。
ブロッコリーやほうれん草の場合は、約10kgにもなります。
コエンザイムQ10には高い健康効果と美容効果があります。しかし、そうした効果が十分に発揮される量を食品から摂取するのは、現実的ではありません。
加齢とともに食事からの摂取量は低下する
日本人の食生活では、コエンザイムQ10の1日の摂取量のうち、約40%が肉類からの摂取といわれています。
コエンザイムQ10の摂取は肉類に大きく依存していますが、歳をとると肉類の摂取量が減少します。また、食事量自体も減るため、コエンザイムQ10の摂取量は年齢とともに低下します。
コエンザイムQ10はエネルギーの産生に必要な物質であり、不足すると身体の活力や免疫力が低下します。また、栄養素が代謝されにくくなり、糖尿病・高血圧・脂質異常症・動脈硬化といった生活習慣病の原因になります。
しかし、不足したコエンザイムQ10を食事だけで補うのは困難です。
コエンザイムQ10の摂取はサプリメントの利用が効率的
コエンザイムQ10の摂取には、サプリメントの利用がおすすめです。
市販のサプリには1日あたり30mg-300mg程度のコエンザイムQ10が配合されています。サプリを利用すれば、食事だけでは摂取しにくいコエンザイムQ10を効率的に身体に補うことができます。
また、コエンザイムQ10は摂取を継続することで高い効果を発揮します。サプリメントは水で飲むだけなので、摂取を続けやすいのも大きな利点です。
コエンザイムQ10は幅広い食品に含まれていますが、その含有量はごく少量です。
コエンザイムQ10の健康効果や美容効果を得たい場合は、サプリメントの利用をおすすめします。